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栗栖増人来兵衛日乗

いろいろやりすぎて収拾のつかない栗栖増人来兵衛の好き勝手な日記
赤ちゃんに託された神様からのメッセージ
小山高生さんというアニメの脚本家が居る。「いなかっぺ大将」から始まり「ドラゴンボールZ」等々の脚本を作られた。小山さんが2002年に出した「元気玉~大人が変われば子供も変わる」という本がある。平易に書かれた文章ながら示唆に富む内容の本だ。

そしてその中に「ズキュン」と胸を撃たれる言葉が紹介されていた。私が全く知らなかった詩人の言葉です。

全ての赤ん坊は神がまだ人間に絶望していないというメッセージを持って生まれてくる。

赤ちゃんに託された神様からのメッセージ_e0181546_1016492.jpgその詩人とはアジア人として初めてノーベル文学賞を受賞したインド(その後はバングラディシュ)のラビーンドラナート・タゴール。

よく読むと彼の「言葉」として紹介されているのだけれど、私は詩の一節だと思って、どういう脈絡の中で書かれた言葉なのか知りたいと思った。以前、小山さんとは「アインシュタインの預言」等々の名称で流布されている文について、本物なのかどうかの情報交換をしたことがあった。結局こっちは偽書であることがわかった。そのとき小山さんが、恩師から引用する時は「孫引き」はするな、原本を当たれ、と指導されていたとの話があった。で、その当の小山さんの本の「孫引き」ではなく、私も原本に当たってみたいと思ったわけです。

ところがまあ積極的に探しつくしたというほどではないのでけれど、なかなか原文に到達しない。それで今年の年賀状に、原典を紹介して欲しいとのコメントを入れました。そしたら「名言集で見たような気がする」との返信があり、早速「タゴール 名言集」でネット検索したら、なんともあっさりと見つかりました。具体的な書名もあったので図書館で借りてきました。

全ての嬰児は神がまだ人間に絶望していないというメッセージをたずさえて生まれてくる

いやぁ、ようやく(あっさりと・笑)辿り着きました。詩の中の一節だと思ってましたが、この文だけの短詩でした。
訳の意味は全く同じですが、小山さんは比較的新しい訳のものを読まれたんでしょうね、私が辿り着いたものはちょっと言葉が固い。他人に紹介するときは小山さん紹介版にしましょう。全ての大人たちがこの言葉の重さを共有できたら、世の中変わるでしょう。
by kurijin-nichijo | 2010-02-07 10:56 | がっこう・プレーパーク
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