栗栖増人来兵衛日乗

いろいろやりすぎて収拾のつかない栗栖増人来兵衛の好き勝手な日記
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田中修著「植物のあっぱれな生き方」
e0181546_10332168.jpg1週間ほど前に読み終えた本。

「植物のあっぱれな生き方」
~生を全うする驚異のしくみ
(田中修著/幻冬舎刊)


ここのところ興味を持っているのは、動物とか植物の持っている知的水準に関すること。あえて「知的水準」と言ってみたけど、もちろん人間自身が認識する「知的」とは限らない。でも単なる本能とか遺伝子的能力だけでは説明できないようなことを彼らもしているのでは、という思いがある。

クジラやイルカは知的水準が高いなどと言われるが、それは人間の方で「知的」と認識できるデーターが取りやすいだけではないか。他の動物も本来は高い知的水準を持っているけど、それを人間の方が計測、または認識できないだけ、という思いがある。

余談になるが、「知的水準の高いクジラやイルカを殺すな」という言い方は、知的水準の低い動物は殺してもいいということに、結果的に繋がっていないだろうか。

そんな思いから、この本を読んでみた。
途中、私の大好きなハイポニカのトマトの巨木の話も出てくる。

一つ認識を新たにしたのが「受粉」に関すること。多くの花には雄蕊と雌蕊がある。知識としては風媒花、虫媒花、鳥媒花というのは知っているが、漠然とその花の中の雄蕊と雌蕊が接触して受粉に至るものだと思っていた。どうもそうではないらしい。雌蕊は長めに真っ直ぐ伸び、雄蕊は短めに斜めに放射状に伸びることで、できるだけ近親交配を避けているらしい。

開花時刻の決まっている植物群。どうやって時間を知るかと言うと、3つくらいのパターンがあるとのこと。

一つは温度が高くなることに反応するもの。チューリップやクロッカスなど。
二つ目は明るさに反応するもの。タンポポやムラサキカタバミなど。
三つ目は暗くなることを刺激として反応するもの。アサガオなど。

アサガオは朝に咲くけれど、温度や明るさに反応するのではなく、開花する前日に明るい環境から暗い環境に変わるという状況を感じ取って、その約10時間後に開花するのだそうだ。

植物は時間も計測できる。
アサガオが蕾を作るには連続して9時半間以上の暗黒にさらされる必要がある。約9時間以下では蕾はできず、しかも「累積」でも不可とのこと。
シソ(大葉)は15分の時間差を認知する。暗黒の長さが9時間45分あれば蕾を作るが、9時間半では作らない、等々。

それはそういうシステムが組み込まれているだけ、という意見もあるだろうけれど、誰がそんなシステムを作ったのかということも考え合せると、なかなか「あっぱれ」であると言わざるを得ない。人間が自身の知的認識力から当て嵌め様とすると違うということになるとは思うが、植物にも相当な「知的能力」があると考えた方がわかりやすいのでは。
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by kurijin-nichijo | 2013-08-22 12:01 | 時事
「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」講談社文庫
e0181546_10342278.jpg以前、少年マガジンだったかサンデーだったかで漫画で紹介されて、読んでみたいと思っていたけど失念んしていた。ふと、思い出して図書館で借りてきた。

「ネルソンさん、
あなたは人を殺しましたか?」
~ベトナム帰還兵が語る「ほんとうの戦争」


アレン・ネルソンさん。私より3歳上。18歳の時勧誘されて1965年、米国海兵隊に入隊。翌年ベトナムに配属。19歳になって直ぐベトナムを去り、米国本土、地中海、ハワイでの勤務の後、4年の契約を終え除隊。ニューヨークの自宅に戻ったが、ベトナム戦争従軍によるPTSDで、家族からも疎んじられ、自宅から追い出される。そして23歳でホームレスとなる。

そのネルソンさんを1年しか在籍していなかった高校の同級生が見つける。彼女は小学校の教師で、彼にベトナム戦争の体験談を、子どもたちに話してほしいと依頼する。何度も断るが、子どもたちからのお願いの手紙などを読み、とうとう話してみる気になる。

その日、彼は戦争の実態について、残酷すぎる話は除いて、子どもたちに話した。もう一つ話さなかったのは、そこで自分がしてしまったこと。子どもたちは真剣に話を聞き、終わった時には拍手もあった。

いくつかの質問があり、そして最後に運命的な質問が女の子から発せられる。

「ネルソンさん、あなたは人を殺しましたか?」

永い、もしかしたら短かかったかも知れない沈黙の後、眼を閉じたまま「イエス」と答えるネルソンさん。子どもたちから憎悪や恐怖の目で見られているという思いで、眼が明けられない。その時、誰かの手がネルソンさんの身体に触れ、抱き付こうとしてきた。眼を開くと、それは質問をした女の子。「かわいそうなミスター・ネルソン」と言って、眼に涙をいっぱい溜めて彼のために泣いている。やがて他の子どもたちも一人一人彼の身体を抱きしめる。ネルソンさんの眼から涙が溢れ出る。

そこから、ネルソンさんの精神的な再出発が始まる。


あまり短い言葉でまとめてしまうことには、自分自身、若干の懸念はある。
なんとか、この本に関する感想を書こうと思ったのですが、どうにもいい文章が浮かばない。
ただ、人間が場合によっては自分を曝け出すというのは、生きていく上で不可欠なんだろうとは思う。
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by kurijin-nichijo | 2013-08-21 11:25 | 時事
「ホワイトハウス ダウン」試写会
e0181546_9152423.jpg昨晩「ホワイトハウスダウン」の試写会に行った。結論を先に言うと、予想に反して面白かったです。

内容としては米国映画にありがちなパターン。TVでも最近大量にCMが流れている。私には、TVCMで大量宣伝されるような映画はあまり面白くない、という個人的経験則がある。上映前には同行人とそんな話をしていた。

主人公の議会警察官と、夫人の設定も含めてオバマ大統領を意識したとしか思えないソイヤー大統領の、占拠されてしまったホワイトハウス内での戦い。背景となっているのは、もし米国大統領が真の意味での世界平和を目指して行動を始めた場合に遭遇する可能性のある、米国内の軋轢。

ブルース・ウィルス主演でシリーズ化した「ダイハード」等と基本的には同じ構図なのだけれど、描き方によってやっぱり面白さっていうのは違ってくるものなんだ、というのを再認識した映画でした。主人公の娘(中学生くらいの設定?)が絡んでいたのが良かったのかな。

娘さんはソイヤー大統領の大ファンで、ホワイトハウスお宅。結果、大統領の職務もよく理解している。大統領が事件の首謀者から核ミサイル発射のための掌認証を求められる。拒否すると娘さんのこめかみに拳銃を当てて、再度迫る。その時の娘さんの表情、仕草が泣かせる。

試写会には30分くらい前に並んだ。会場は中野サンプラザホール。2階入り口への階段に並ぶので暑さは気にしなくても大丈夫と思っていたら、もうエントランス内の行列は一杯で、外に並ばされた。これは想定外。夕方で暑さは少しは収まっている感はあったものの湿気はまだまだ。並んでいるうちにまたまた汗がじわじわっと滲んできました。

そういえばオバマ大統領に与えられたノーベル平和賞。あれは何処に行っちゃったんでしょうね。
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by kurijin-nichijo | 2013-08-10 09:47 | 映画・芝居


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