栗栖増人来兵衛日乗

いろいろやりすぎて収拾のつかない栗栖増人来兵衛の好き勝手な日記
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村上春樹「魂の行き来する道筋」~朝日新聞9月28日朝刊の記事
村上春樹さんが昨日の朝日新聞朝刊に「魂の行き来する道筋」という領土問題に関する文章を寄稿。昨日の朝の時点では、朝日新聞WEB番で全文読めたのだが、今は不可になっている。一部を紹介してみます。
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国境線というものが存在する以上、残念ながら(というべきだろう)領土問題は避けて通れないイシューである。しかしそれは実務的に解決可能な案件であるはずだし、また実務的に解決可能な案件でなくてはならないと考えている。領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似ている。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純化され、自己反復的になる。しかし賑やかに騒いだあと、夜が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。

そして「そのような安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。」と書いています。

今朝の日テレ「ウェークアップ!ぷらす」を見ていても、元中国大使の「棚上げしておくべき」的な考えには、それは外務省的考えと否定的なニュアンスを被せ、現状どう動けば解決の方向に動くのかという言葉を引き出そうとする。

これほどの問題にまで大きくしてしまったきっかけを作った都知事、都の購入にしておけば問題なかったなどと発言する副知事の責任を問うこともなく、結論の出ないメッセージを吐き続けている。誰が考えても、日中両国から全く異論の出ない、即解決可能な案などあるわけがない。それを前提として、時間の流れの中で解決策を探っていくしかないことは自明の理であろう。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-29 15:34 | 時事
奈良で出逢った花たち
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喜光寺の蓮。もう二つ、白蓮と紅蓮。

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e0181546_9562381.jpg尼ヶ辻駅近くのホテルの泊まったが、22時頃には咲きそうと言うので行ってみたら、月下美人、見事に咲いてました。e0181546_9573734.jpg
とっても形のいい綺麗な花ですが、接写してみたら白い「魔の手」が伸びてきてるようで、若干おぞましいですね(笑)。

e0181546_1011553.jpgこれは室生寺の山門越しの写真。花はよくわかりませんが、感じからすると百日紅でしょうか。

以上、奈良花日記でした。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-19 10:03 | 旅日記
喜光寺
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20代の後半は毎年奈良に行っていた。宿は明日香の民宿。そこをベースにあちこち動いた。宿で知り合った方に「試みの大仏殿」と言われる堂があると教えてもらった。それが喜光寺。上の写真は南大門の屋根を入れて、面白い形の雲を撮ってみた。その時は感じなかったけれど、今見ると龍のようにも見えないではないですね。

e0181546_18315713.jpg今回は2度目の拝観。もう30年振りくらいか。以前は南大門はなかったと思う。立派なのが建ってた。色から見ても新しそうだ。まわりに遮るものがないのでバッチシ撮れる。この日はほんとに雲の様子が面白かったです。




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e0181546_18575110.jpg「試みの大仏殿」の謂れは、東大寺大仏殿の丁度三分の二の大きさで造られているという話。ただお寺の案内には具体的な縮尺は書かれてなかった。それから室町時代辺りの再建だそうです。喜光寺本堂と東大寺大仏殿の写真を並べてみました。確かに基本的なデザインは一緒のようですね。

本堂越しの雲の様子をもう一つ載せておきます。

とまったホテルに荷物を預かってもらおうとしたら200円也と言う。金額の問題ではなく、預かりたくないという意志を感じて、かえって不安なので荷物を持って移動。

この辺りは菅原道真の一族の本拠地だったとかで、菅原神社(天満宮)が有ったので参拝。西大寺を、これまた何十年振りに覗いて、大和西大寺駅から京都に向かいました。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-18 19:06 | 旅日記
三輪山に登る
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9/8(土)、三輪山登頂を目指す。朝はまだ晴れ間が見えていたが、予報でははっきりしなさそうなのでコンビニで雨合羽を購入。奈良駅から電車に乗る頃には雲が多くなり、動き出してからは雨もぱらつき始める。三輪駅に近づいても三輪山山頂は見えない。雨中の登山を覚悟。

写真左の大神神社に参拝して、登山入口の狭井神社へ(写真右)。

e0181546_10264938.jpg左の写真は登山口。ここからは写真撮影禁止です。途中、いくつかの磐座、神社を経由して(と言っても一本道だけど)山頂まで50分。山頂からは大和盆地が一望できるのかと思ったら、全く展望ききませんでした。

山頂の磐座に参拝して元の道を戻る。結局は雨の心配はなし。参拝口が近づいたとき、ふと閃くものが。参拝者が首にかける襷。
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番号が振ってあるけれど、私のはそれが「1-38」。「38」なら「みわ」。なるほどこれなら雨は降らないわ、と一人納得しました。もっとも、雨は降らなかったけれど、体中から出た汗で上も下もびっしょり。ほぼずぶ濡れ状態でした。

ナンバ歩きを身に着けようと奮闘中ですが、なかなか身に着かないものの、最近は上りに強くなったとあちこちで大言壮語。が、今回はけっこうきつかったです。まあ、筋肉痛とかはありませんでしたけど。結局、下りは40分ほど。山頂での一休みも入れて、往復95分ほどでした。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-17 10:49 | 旅日記
室生寺、談山神社
e0181546_2272179.jpg9月7日(金)。
何年、いや何十年か振りの室生寺。室生寺と言えばこの五重塔。何年か前の台風で、折れた大木の直撃を受けて損壊したが、今はもう修復されている。この塔はやはり素晴らしい。心を和ませる姿ですね。

以前に2回は確実に行っているはずだが、その時はバスの時間など気にした記憶がない。今回は夏休みと紅葉シーズンの狭間のせいか、バスは1時間に1本。あまり好きではない、時間を気にしながらの拝観になった。

楽しみの一つだった金堂の中の諸仏の拝観。特別拝観の期間ではないので中に入って観られないという。8月末までと11月になってからがその期間とのことで、まさに狭間に来てしまったようだ。以前にそんな記憶はないので、うまく特別拝観期間にたまたま行っていたのかもしれません。やむなく外から拝

室生寺の近くにある竜穴神社にはまだ行ったことがなかったので回ろうと思っていたけど、バスの時間の関係で断念。

e0181546_22241173.jpg最低限、聖林寺と安倍文殊院には行くことにしていたが、行きたいけど時間的にどうかと思っていた談山神社。思い切って行ってきました。

初めて来たときは明日香から石舞台の脇を抜けるハイキングコースで往復した。たしか11月初旬で、丁度紅葉の時期に当たったこともあり、この木造十三重塔の檜皮葺と朱の色がとても印象深かった。その頃はあまり知られていなかったのか、人も少なかった。

その10年後くらいに、友人と今回と同じように桜井駅からバスで行ったが、大混雑。直前にTVで紅葉の名所として紹介されたとかで、ドッと人が押し寄せたとのこと。急なことで駐車場の準備もなく、そのため狭い道の路上に駐車する車も多く、さらにはバスがすれ違うのに一苦労という状況。

今回行ったら、道幅はともかく、駐車場はだいぶ整備されてましたね。
バスを待つ間、駐車場にある売店の親父さんと雑談。神社に塔があるのはおかしいと思いません、と聞かれたが、そういうところは結構あるのであまり気にしていなかった。親父さんの説明を聞くと、本来はお寺だったのが、明治の廃仏毀釈の中で神社に変わったのだとか。

それから、国宝と重要文化財の違いも教えてくれた。修復が必要になった場合、国宝だと全予算が国から出るけど、重文だと2割ほどは自前で用意しなければいけないのだとか。しかも国宝が最優先。談山神社の十三重塔の屋根の葺き替えが始まったら、厳島神社が台風で大被害のため葺き替え中断。そちらの修復が終わって葺き替え再開したら、今度は室生寺の五重塔が被災。またまた中断になったが、中断してしまうと、葺き替えは一からやり直しになりがちだそう。

しかも檜皮は近年入手しにくく、次の葺き替えの時にどうなるのかわからない状況だそうです。難しい時代になってますね、いろいろな面で。

この日は聖林寺と安倍文殊院を拝観。聖林寺のそばに、取ってつけたように談山神社の鳥居が経ってました。聖林寺の十一面観音は良い仏さんではあったけど、個人的には印象が薄い。文殊院は2回目ですが、文殊菩薩騎獅像が素晴らしかった記憶が有った。が、再度観てビックリ。おぼろげな記憶にあった大きさとは大違い。ネットで調べると獅子に乗った文殊菩薩は7mほどもあるとか。迫力満点でした。

で、奈良初日はこれで終わり。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-16 23:02 | 旅日記
安田浩一「ネットと愛国」読了
e0181546_15411719.jpgツイッターで知って読んでみた。まずは「在特会」というのが全くわからなかったが、ようやく「在日特権を許さない市民の会」の略であることを理解した。

それとともに去年の8月にあった「反フジテレビ」のデモのこともようやく背景を理解した。あのデモの時になんであんなに日章旗が林立していたのかよくわからなかったのだ。

読んでみて、素直な感想は、毎金曜に首相官邸前で抗議行動を続ける反原発運動の参加者と、在特会に参加して罵声を上げる人たちの心情は、それほど離れてはいないのではないかということ。組織性を持たずに、ネットを通じての拡大という面では、双方同じような展開をしている。そしてその先にある目標が今一つはっきり描かれていないという面でも。

ついでに言えば、橋下大阪市長率いる日本維新の会への注目度も、同じ流れの中にあるような気さえする。

今のままではいけない、何かを変えなければいけない、という思いが、様々な形になって流れていく先を国民が探しているのではないか。

著者の「在特会は『生まれた』のではない。私たちが『産み落とした』のだ。」という一文が、胸に刺さる。なかなか難しい時代に入っているという感がする。
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by kurijin-nichijo | 2012-09-13 16:43 | 時事


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