栗栖増人来兵衛日乗

いろいろやりすぎて収拾のつかない栗栖増人来兵衛の好き勝手な日記
映画「永遠の0」
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試写会で観たのですが、その時点での映画外情報を整理しときます。

●百田氏の原作は読んでいなくて
 内容は知らない。
●原作者は安倍首相寄りのスタンス
 らしいことは聞いていた。
●宮崎駿監督が百田氏&「永遠の0」らしきもの
 を批判していることは、観た後で知った。
●百田氏が安倍氏の首相再任や憲法改正に
 ついて支持する立場にあることも観た後で
 知った。


宮崎監督の批判や、百田氏の発言を取り上げた、
知人のFBの投稿で、映画の自分の感想として、
戦争やゼロ戦を賛美するものではなかったが、
こういう作品を作る方が安倍首相を支持することに
ギャップを感じるという書き込みをした。
そしたら知人から強めの反応をされた。
こちらとしては「あれっ!?」という感じだったのですが、
百田氏を擁護するニュアンスに取られたのかも知れません。

なので、ちょっと真面目に書いてみます。

まずは全体としては感動しました。
特攻の空しさ。
ほとんどが敵艦にぶつかる前に撃墜される。
それがわかっているにも拘らず、
自分は特攻機を擁護のためにその度発進し、
そして自身は帰還する。
その繰り返しの中で、
なんとしても生きて帰るという意志が挫けていく。
その辺りはよく描かれていたと思います。

特攻に対しては私はとてつもない愚策だと思ってます。
そして今後こんなことを繰り返さないためにも、
特攻で死ぬことは犬死であるとも思ってます。

ただ、もう一つ、特攻で死んだ方々について、
非難する権利は私にはありません。
理由はただ一つ、あの時代、あの年齢であったなら、
私自身が同じことをした可能性が高いからです。
性格的に言えば、むしろ積極的に志願したかもしれません。

そういう観点から考えると、
いつでも特攻というのは怒りとともに心に響くものがあります。

前述の通り原作は読んでいませんが、
映画で気になった点を挙げておきます。

ゼロ戦乗りの主人公・宮部が戦闘が始まると、
直ぐに高いところに逃げ込んで高みの見物をする。
とくに乱戦になった時は真っ先に離脱する。
始めの方では戦友からそんな批判が出ます。
それが何故であったのかはわからずじまいでした。
味方機が目の前で戦っている時に
高みの見物というのは違和感がありました。

そして彼の孫が戦後の「現在」での合コンで、
特攻の話になった時、
友人から「特攻なんて自爆テロと同じ、
狂信的な人間のすること」と言われて、
「いやそうじゃない。特攻は艦船を狙ってるんだ」
みたいに反論するところが有りました。

「友人」の指摘に対しては、
その通りだけど、そんな単純なことではないのだと言いたい。
「孫」に対しては、違わない、同じだと言いたい。

「孫」に関しては物語の終わりには
特攻に対する考え方に変化があるのかなと思っていたけど、
そのまま終わってしまった。

原作ではどう表現されているのかわかりませんが、
原作者が特攻と自爆テロは同じではないと考えていて、
それを主張しているのなら、誤りだと思います。

ただ繰り返しますが、いくつかの疑問点はあるものの、
映画単体としてみた場合、別に戦争や特攻やゼロ戦を
賛美した内容だったとは思えません。

だいぶ長くなりました。
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by kurijin-nichijo | 2013-12-26 11:29 | 映画・芝居
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