栗栖増人来兵衛日乗

いろいろやりすぎて収拾のつかない栗栖増人来兵衛の好き勝手な日記
映画「希望の国」
e0181546_17253316.jpg園子温監督の「希望の国」という映画を見た。福島の原発事故のあとに、再度原発事故に襲われた架空の「長島県」での物語となる。

事故が発生し、まずはXkm圏に避難命令が出る。唐突に引かれる規制線。機械的に引かれた線を挟んだ一方は強制避難となり、もう一方は対象外となる。残った側の主人公は自分と妻は残ることにして、息子夫婦は自主避難させる。

いろんな人が出てくる。避難所で暮らす人々はもちろん。自主避難した息子の妻は、妊娠をきっかけに放射能ノイローゼになり、防護服を着て外出する。食料もガイガーカウンターで自ら測定して買う。

そんな彼女の姿を揶揄する避難先の住民たち。
息子も仕事は見つけたものの、そんな妻の様子を同僚から責められ、この土地から出ていけと罵られる。

避難せずに残った主人公の所には、その後の強制避難地拡大のため、役所の職員が説得に来る。若い方は、避難しようとしない主人公に「自分たちだってこんな危険なところに何度も来たくないんだ」と突っかかる。

きつい映画だった。その「きつさ」は今までに観てきた映画とは異なる。そこで描かれている人たちを、誰一人として非難できないのだ。非難できる権利などまるでない。

そしてどの一人に対しても共感できないのだ。いや、共感を拒否されている。おそらくそれは当事者でない、という一点に尽きる。

そしてそれが現実に福島県で引き起こされていることなのだ。
「きつい」映画でした。
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by kurijin-nichijo | 2012-11-08 17:59 | 映画・芝居
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